革の色付けの話

世の中の革99.9%以上は何かしらの形で色がついています。皆さん革の色付けには2種類の方法があることをご存知でしたか?

これはとても重要なことで、新品時は同じように見えても使っていくうちに違いが表れてきます。また、すべての革が「経年変化」を起こすわけでもありませんし、またすべての革が「色移り」するわけではありません。

それが今回の話です。

通常革に色を付けるやり方としては大きく2つあります。
一つは【顔料仕上げ(ピグメント)】 
もう一つは【染料仕上げ(アニリン)】です。

顔料仕上げ(ピグメント)

顔料仕上げはイメージとしては革の表面にペンキを塗るイメージです。比較的安価で発色の良い色が出る点と雨や傷に強い特徴があります。しかし、コーティングする色の付け方なので、革そのものの質感が失われてしまうデメリットがあります。

【メリット】

  • 安価
  • 発色の良い色付けが可能
  • 手入れが楽
  • 雨や傷に強い

【デメリット】

  • 革らしさ(質感)がない
  • 表面に硬化やひび割れなどが出てくる
  • 表面が剥がれてくると下地の白い革が見えてくる

染料仕上げ(アニリン)

次に染料仕上げ。これは表面に塗るのではなく素材そのものを染め上げる方法なので、革の質感そのままに色を付けることが出来ます。
染色は一回では染まらず、しっかりした色を出すにはなんども繰り返す必要があります。それでも発色の良い色を出すには限界があります。 
また、 革の質感がそのまま出ますから、革の傷やシワなどを隠すことが出来ませんので、ある程度革のクオリティを選ばなければいけません。それでも完全に傷のない革はありませんので、「これぞ本革」「世界に一つだけの証」という考え方の人、もしくはその理解が必要です。
さらに、「色移り」するというのはこの染料仕上げです。

【メリット】

  • 革の質感や風合いそのまま
  • 自然な色合いで高級感がある
  • 革特有の経年変化がある

【デメリット】

  • 比較的高価
  • 色ムラがある
  • 革本来の傷や質感ムラがある
  • 雨などでシミになりやすい
  • 傷がつきやすい
  • 色移りがする

こう見ると染料仕上げの方は圧倒的にメリットが少ないようにみえますが、それでも染料仕上げは高価でありながらも人気です。

それは『革本来の質感』です。

革の独特な質感であったり、使い込むことでうまれる革ならではの経年変化は他の素材では代用できません。

そこで近年人気なのが【セミアニリン】です。
顔料仕上げと染料仕上げをあわせもった と言われるハイブリット的なもので、革らしさをしっかり残しつつも、傷や水に強く色落ちなどが少ないという【アニリン】と【ピグメント】の良いとこ取りをしたものです。
もちろん完全に色落ちがしないわけでもありませんし、染料仕上げほど経年変化が強いわけでもありません。
革の高級感があってそれでいて扱いやすいというこの仕上げは、高級ブランドや高級車で多く採用されています。

バシャラで使われている『シェーブル』はこのセミアニリンになります。山羊革は牛革以上に表面が繊細で、またそれが山羊革の特徴でもあります。 これを表面に塗ったか塗ってないかわからないほど薄く塗料をおとすことにより、山羊革特有の繊細な肌質と発色の良いカラーリングの両立が『シェーブル』最大の特徴でもあります。

バシャラの『シェーブル』シリーズでは、【レザーカラー】だけでなく【ライニングカラー】【エッジカラー】【オプション金具】等細かく選んで、オリジナルレザーアイテムを作ることが可能です。

「自分が理想とするオリジナルデザインを」「大切なあの人へのギフトとして」
いかがでしょうか。

まずはデザインシミュレーターを使って試しにデザインだけしてみてください。