革のなめしの話

皆さん『革』にはどんなイメージがありますか?

また革にはなにを求めますか?

世の中には数えきれないほどの革の種類があります。
うし、馬、ぶた、山羊、ヒツジ、鹿・・・・・などなど


同じ牛の革でも、かたーい革、ふわっとやわらかい革、つるっとしたガラスのような革、ぼこぼこでしわしわの荒々しい革、ビビットな発色の革もあれば、アンティークのような風合いの革もあります。

これらはみんな『皮』から『革』になるための【なめし】できまります。

鞣し

本来動物の『皮』はそのままでは腐ってしまいます。それを腐らないようにするために【なめし】という工程があります。

このなめしには大きくわけて二つあります。

一つは『タンニンなめし』 もう一つは『クロムなめし』です。

タンニンなめしは一般的に植物性のタンニンをつかうなめし方で、皮本来の風合いを残した古くから伝わる方法です。

クロムなめしは薬品をつかうなめし方で、水や傷などに強く比較的扱いやすい革に仕上げるなめし方です。

どれくらい特徴にさがでるか。

タンニン鞣し

まずタンニンなめしの特徴は何といっても革特有の経年変化が激しいことです。はじめは薄い色だだったのが使い込むうちににだんだん色が濃くなってきたりツヤがでてきたりと、よく言う「あじがでる」というのはこのタンニンなめしの革です。
「つかいこんで自分だけの風合いを出したい」「革の変化を楽しみたい」「手入れが嫌じゃない、むしろ手がかかるほどに楽しい」こんな人におすすめです。

逆に理解しておかなければならないのがタンニンなめしのデメリット。

良くも悪くも変化する革です。「傷や汚れが付きやすい」「定期的な手入れが必要」「馴染むまでに時間がかかる」などなど。

『ナチュラルマーク』
動物生前の傷やシワ

また、皮本来の風合いを残したタンニンなめしは、『ナチュラルマーク』といって新品のうちから「色ムラ」や「生前の傷跡」「シワ」等の個体差があります。

メリット

  • 使い込むことで革特有の経年変化(エイジング)を楽しめる
  • オイルトリートなどの手入れをすれば永く使える。
  • 二つとして同じものはない

デメリット

  • 変色する
  • 汚れや傷がつきやすい
  • はじめは硬く、馴染むまでに時間がかかる
  • その革にあった適切な手入れをしないと劣化が早い
  • 『ナチュラルマーク』などの個体差がある

クロム鞣し

つぎにクロムなめし。これは薬品を使うなめし方でタンニンなめしとくらべて変化の少ない革です。また、タンニンなめしと比べると 比較的やわらかかったり、発色がよかったりとはじめから完成されているイメージです。手入れや扱いやすさなどもタンニンなめしに比べると簡単です。

「手間のかからない革がいい」「ファッション性に富んだ革がいい」「新品時の綺麗な状態を保ちたい」、こんな人におすすめです。

メリット

  • 変化が少ない
  • 雨や傷に比較的強い
  • タンニン鞣しと比べてあまり手入れがいらない
  • タンニン鞣しと比べて柔らかい、扱いやすい

デメリット

  • 革特有の変化がない

現在世の中の9割以上がこのクロムなめしで、1万円以下で売られているバッグも10万円以上のブランドバッグもほとんどがこのクロムレザーです。 値段もクオリティもピンからキリまでで、一概にメリットデメリットは分けられません。 また、鞣し材をつける方法や、その後の色付け方法でも大きく変わってきます。今回はあくまでもタンニンなめしとクロムなめしを比較した上でのメリット・デメリットです。


いかがでしょう、変化のするタンニンなめしとしないクロム鞣し。メリットデメリットまったく正反対です。


ライフスタイルやその人が革に何を求めるかで選ぶ革も違ってくると思います。

革に変化や味わいを求める人がクロムなめしを選んだら

「え、これ革?革らしさがない」

と思うでしょうし

タンニンなめしの特性をわからないまま買ってしまったら

「はじめから微妙に傷がついてんだけど。鞄に入れてたらさらに傷がついた」

なんて嫌な思いをするでしょう。

タンニンなめしクロムなめしの特性


ぜひ今後のレザーアイテム選びに役立ててみてください。

バシャラで使われている『シェーブル』はクロムなめしの山羊革です。
宝石のような輝きと上品な色合いが特徴で、山羊革特有のキメ細かな質感を残しつつも傷等に強いこの革は 欧州のプレミアムブランドでも使われている 最高級レザーです。

さらに多くのカラーバリエーションから、【レザーカラー】【ライニングカラー】【エッジカラー】等を選択して自分だけのオリジナルデザインが作れます。