
【乾燥】
タンニンレザーで一番注意をしなければならないのは『乾燥』です。タンニンレザーは人の皮膚と同じように乾燥するとひび割れます。革はひび割れたり硬化したりすると修復できませんのでレザークリームやレザーオイルなどを使って定期的にメンテナンスが必要です 。
イタリアオイルレザーはたっぷりのオイルを含んでいますので、こまめな手入れは必要ありませんが、長期的に使用して表面がカサついてきたように感じたらレザークリーム等で保湿してください。
☆メンテナンスとワンポイント
一番簡単なケアは、日々手で撫でることです。日々触れることで人の手にある脂分と摩擦で保湿効果とツヤがでます。また、月1回ほど軽く湿らせたタオルなどで拭くことで汚れ落としと保湿効果があります。
【水気】
注意が必要なのは『多量の水気』と保管の際の『湿気』です。
『多量の水気』とは、水をこぼしてしまったり雨などでひどく濡れてしまった場合です。これはシミの原因と色落ちの恐れがありますのでご注意ください。
次に『湿気』は、カビの原因になりますので、保管の際は風通し良い場所で保管してください。
☆メンテナンスとワンポイント
水や雨などで濡れてしまった場合は余分な水分を拭き取り自然乾燥させてください。水であればほとんどの場合は目立たな状態に回復します。
シミになる原因の多くは2つです。
「濡れた状態でこする」
これは革は濡れた状態でこすったり力をくわえたりすると、その部分だけが強く経年変化をおこします。乾いたときに濡れたとことろとそうでないところで差がでます。濡れてしまった場合は、慌てずこすらずそっと余分な水分だけとりのぞいて自然乾燥してください。
「コーヒーやジュースなどの飲料水」
これは着色料や砂糖などの様々な成分が入っている為、多かれ少なかれシミになりますので注意が必要です。
【鋭利な物】
タンニンレザー全般に言えることですが、傷がつきやすい革です。鍵やペン等鋭利な物との接触には注意してください。
☆メンテナンスとワンポイント
タンニンレザーは傷がつきやすい革ですが、小さな傷は指で揉むことで消えるまたは目立たなくすることが出来る魔法の革でもあります。これはタンニンレザーだけがもつ大きな特徴です。
傷がつきやすい革ですが、永く使うことでその傷もまた同化してアンティークレザーのような味わいに変わっていきます。
傷もまた愛らしく思えるところもタンニンレザーの魅力です。
イタリアオイルレザーはたっぷりのオイルを含んでいますので、こまめな手入れをしなくても素晴らしいエイジングが味わえます。
もちろん「手間をかけたい」「ワイルドなエイジングを楽しみたい」という方はオイルトリート等の手入れをこまめに行っても構いません。
※過度なオイル補給は、ベタ付きや型崩れの影響がありますので注意が必要です。
水や傷を気にせずガシガシ使えばワイルドなエイジング
丁寧に使えば綺麗なエイジング
クリームをガンガン使ってクタクタにして磨きまくってヴィンテージテイストにするのもありだと思います。
重要なのは、手で撫でる程度でいいので日々触れることと長期的に使うことです。
細かいことは気にせず好きなように使うことで、数か月後数年後、どんなかたちであれそれは世界で一つだけのものになっています。
ぜひ世界で一つだけのレザーアイテムを育ててください。

